今日は真面目な話
今日はちょっと真面目な話をしようと下書きしてたら、日本テレビで似た様な内容を取り上げた番組がやっててビックリ。
さんまと所さんの番組でしたが・・・、
こちらは、お洋服の話です。
もう殆ど書き上げてたのでそのままUPします
この冬はファーが流行りなのだそうですね。
・・・と言うか、
そのシーズンに何を流行らせるかは、1年以上前に極一部の業界人によって人為的に決められているわけで、
その流行らせようと決めた色や素材を使って、メゾンのデザイナーがパリ・コレに出すオートクチュール(高級仕立て服)を作るわけです。
それを受けて、プレタポルテ業界は流行を取り入れた高級既製服をつくり、
そして、一般のアパレルやら、評論家、モデル等々が、
『2010年の冬はファーです!』
と、大々的にTVや雑誌で宣伝する、と言う訳です。
もちろん、消費者の購買意欲を高めるために、毎シーズン違った物を流行らせようとする訳で。
で、この冬はファーを流行らせたいらしいです。
思慮深い皆様ならば、ウサギやキツネなどの動物の毛皮(ファー)が、いかに商品に変わっていくのか想像がつくと思います。
北極圏に住んでいるならいざ知らず、我々は毛皮を着なくても寒さをしのぐ術を知っているというのに、
ファッション業界の思惑に乗って、動物を惨殺してまで、毛皮を着たり、被ったり、履いたりする必要があるんでしょうか?
TVでアイドルの女の子が、『今年流行のファーで~す♪』 なんて満面の笑みで言ってる姿を見るとゾッとします。
彼女らを見て、『私も欲しぃ~♪』 って人が現れるんでしょうね。
そういう私も、ミンクとシルバーフォックスのコート、持ってます。
成人式のお祝いに親に買ってもらったものと、働いて自分で買ったものです。
その毛皮が、いったいどこからどのように来たのか、そんな事、気にした事も無かったから・・・、何も知らなかったから・・・。
『無知は罪なり』
犠牲になった動物達を思うと、そのコートを捨てるに捨てられず、かと言って着る気にもなれず、半ば戒めのようにクローゼットに掛けてあります。
私のように後悔して欲しくないから、本物の毛皮を使った商品を買おうと考えている人が居たら、考え直して欲しいです。
フェイク・ファーだって十分可愛いですよ
それから、
毛皮とは、またちょっと違うけど・・・
フカヒレ についても知ってもらいたい。
高級食材であるはずのフカヒレが、こんなに市場に出回っている最大の理由は、残酷なフカヒレ漁にあります。
フカヒレ漁とは、サメを釣り上げ船上で全てのヒレを切り落とした後、残った胴体を海に投げ戻す漁法のことです。
尾ビレも背ビレもすべて切り取られたサメは泳げませんから、胴体だけで海に投げ戻されても、ただただ、海底に向かってゆっくり落ちていくしかないのです。
泳ぐ事の出来ない胴体だけのサメは、呼吸する事が出来ず、窒息や出血多量を起こし、苦しみながら、ゆっくりと死を迎えるのです。
この悲惨な漁の実態を知らない人は、どうか、『フカヒレ漁』 で検索して見てみて下さい。
こんな残酷な漁が行われる理由は、高価なヒレに比べサメ本体が驚くほど安価であり、漁師にとってサメのヒレ以外の部位が、『漁船の場所をとるだけの無駄な物』 でしかないからです。
フカヒレ漁は国際的に禁止の方向にあるものの、漁を禁止しているEUやアメリカでさえ、かなりの量のフカヒレを輸入しているのが実情です。
人間って、本当に残酷。
コラーゲンたっぷり? お肌に良い?
どんなに美味しかろうが、あの悲惨な画を見てしまった私はもう、フカヒレを食べる事は無いでしょう。
パピーミルもしかり、毛皮もしかり、命をなんだと思っているのか、世の中、どんどんおかしくなっていく・・・。
『無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり』
まずは知る事。
でも、知ってるだけじゃダメ。
知った上で、何をするか、何をすべきか、どうあるべきかを考えて初めて、それは英知になる。
だから、知ってしまった人は、その責務において、声をあげていかなければいけないんだと、私は思います。