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徳島県 全国初のブリーダー登録取消処分

7月9日付け、YOMIURI ONLINEより転載

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20100708-OYT8T01260.htm


ブリーダー登録取り消し


徳島の業者県が行政処分 小型犬70匹、劣悪環境で飼育


 繁殖用に飼っている小型犬約70匹の管理が不適切だったとして、県は8日、徳島市昭和町7のブリーダー「ペットショップ八光」=高島明代表(82)=に対して、動物愛護管理法に基づいて動物取扱業者の登録を取り消す行政処分をした。数年にわたって定期的にゲージの掃除をせず、劣悪な環境で小型犬を飼育していたという。取り消しは最も重い行政処分で、環境省によると全国初


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不衛生なゲージで業者が飼っていた小型犬(県提供)


 県によると、県動物愛護管理センターが3月中旬、「異様な鳴き声がする。動物虐待では」との通報を受け、業者宅を立ち入り調査。施設内にチワワ、シーズーなど小型犬約90匹がゲージで飼われ、それらの床には汚物が積もり、犬も汚れていた。


 業者は2007年の登録時は30匹を飼育。当時の県の立ち入り検査では、問題はなかったという。


 県は、同法に基づいて改善を勧告したが、業者が改めないため、6月17日に業務停止を命令。業者は犬の譲渡を進め、6月末現在で67匹に減ったが、飼育環境は改善しなかったため、登録取り消しを決めた。取り消し日から2年間は再登録できず、営業できない。


 県は「犬たちを劣悪な環境から一日も早く助けたい」といい、9日、犬を保護して同センターに一時収容する予定。犬の清掃や健康診断、飼い主探しに民間団体や県獣医師会の協力を求めていく。県内のほかの登録業者にも、緊急立ち入り検査を行っている。


 環境省は「二度と同じような違法業者を出さないためにも、厳格な対応が必要。県の処分は適切だった」と評価している。



7月10日付けYOMIURI ONLINEより転載

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20100709-OYT8T01182.htm


動物愛護推進協 譲渡先探しへグループ発足


 繁殖用の小型犬の管理が不衛生だとして、県が徳島市内のブリーダーに対し、動物愛護管理法に基づいて全国で初めて動物取扱業者の登録を取り消した問題で、県は9日までに、業者宅の施設にいたシーズーなど45匹を県動物愛護管理センター(神山町)に保護した。残る11匹は業者が譲渡する予定という。この日、県内の獣医師や動物愛護団体などでつくる県動物愛護推進協議会が、「動物救護・譲渡支援グループ」を発足させ、45匹の譲渡先を探すなど支援を始めた。


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施設から県職員に運び出される小型犬(徳島市昭和町で)


 県などによると、ブリーダーは1人で自宅隣接の施設で犬を飼い、最大90匹、6月末時点で約70匹がいた。一部は譲渡されたが、数が多くて掃除できなくなったとみられ、ゲージに汚物が積もり、県の指導でも飼育環境を改めなかったため、県が業者登録を取り消した。


 9日は、同センターの職員約10人が徳島市昭和町の業者宅を訪れ、新しいゲージにヨークシャーテリアなどを次々移して軽トラックに載せて運び出し、12匹を保護した。いずれも茶色く汚れていたが、「キャンキャン」と元気に鳴き声を上げて動き回っていた。多くは成犬で、健康状態に問題はないとみられる。


 動物救護・譲渡支援グループは、県獣医師会など7団体が組織。同センターで一時的に保護される45匹について、健康診断や管理を支援しながら譲渡先を探すという。林繁利・県獣医師会長は「大切に飼ってくれる人に渡したい」と話した。


~ この記事・写真等は、読売新聞社の許諾を得て転載しています ~


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