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愛され祝福される犬への道 5

TBSのニュースで、『処分から聴導犬へ』という10分程度の特集がありました。 

横浜に設立されたあすなろ学校は、『専門訓練士により年間10頭の聴導犬を輩出する日本でも最大規模の育成施設』 だそうです。  こちらの素晴らしい所は、動物愛護センターから適性のあるワンを譲り受け、社会自立を必要とする青年を聴導犬育成プログラムに参加させている事。 民間企業がバックアップしているのですが、こういうプログラムがどんどん増えていくといいですよね音譜


それでは、続きです!


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頑張れ素人ブリーダー5(Case study1)
投稿者: gasenetazuki (男性/jp) 2002年3月24日 午前 7時11分
メッセージ: 164 / 175

帰宅したAちゃんの飼い主さんは、血統書にある犬舎名から海外のブリーダー氏の検索を始めました。運良くヒットしました。それまでのペディグリーを確認。そのラインの犬たちは、健全そうです。しかも、父犬の直系に当たる犬たちは、軒並み長寿なようです!平均寿命が15歳となっていました!これは嬉しい情報でした。
ついでに、拙い英語を翻訳ソフトを使用しながら、メールを書いてみました。Aちゃんの繁殖についての相談です。

さて、Aちゃんの飼い主さんは、今までの資料を前にして考えます。

*てんかん、胃捻転、突然死についての情報は曖昧なままでした。
* 骨関節、眼疾患、甲状腺機能に関しては50%の回答率でした。
* アレルギーについても、やはり曖昧な情報のみでした。
ただし、父犬の血を多く受けていれば、健全性が高い。母犬については情報が不足しているだけで、どちらともいえない…。
Aちゃんの飼い主さんは、傍らで見上げるAちゃんの目を覗き込み、独り言を呟きました。
「Aは、赤ちゃん産みたい?それとも産みたくない?」
Aちゃんは、尻尾を振りながら、いつもの笑顔でニコニコ見上げるばかりです。
分からない情報については、自分が責任を取れるかと自問してみました。
Aちゃんの飼い主さんは、責任を取ってでも、やはり仔犬の顔を見たい、Aちゃんの血を残したいと強く思いました。

そうと決めたら、グズグズはしていられません。次の段階が待っています。

Aちゃんの飼い主さんは、早速、主治医にしている獣医さんに電話しました。
主治医の先生は、40代の前半、バリバリの勉強家で、近所でも評判の良い先生です。
「Aを繁殖しようと思うのですが、それについて検査をお願いしたいのです」
獣医さんは答えました。
「いいですよー。簡単な身体検査ですね。Aちゃんは大切にされているから、元気な子を産みますよ。いつでもいいですよ」
Aちゃんの飼い主さんは、ここで?????となりました。
「え?簡単な身体検査だけで良いの?証明書が必要なんじゃないの?でも、ネットで調べたことより、実際に獣医さんが言うのだから間違いないかも…」そう思いながらも、Aちゃんのお母さんは獣医さんに確認することにしました。
「あの、ネットで知ったのですが、股関節の検査や、甲状腺機能の検査、眼疾患の検査や心肺機能の検査などは必要ないのでしょうか?公的証明書の必要性はどう思います?」
獣医さんが応えました。
「驚きました。はっきり言って、そこまで愛犬のことを考えてブリードされる方は、なかなか居ません。でも、もちろん、それは愛犬を守るためにも、とても重要なことです。ただ出来るだけ安く済ませたい人も多いせいか、こちらから言えることではないのです。もちろん、そういうことであれば、喜んでお手伝いしますよ。股関節と肘関節のレントゲンをOFAに提出するのであれば、OFAポジションという撮影方法でなくては診断されませんので、その方式で撮影しましょう。登録まで考えておられるのであれば、マイクロチップの装着も必要になります。血液検査や心肺機能の簡単なものでしたら、うちでもできますが、詳細なものだと機材が無いので、外部や大学に出す必要があります。証明を取られるのであれば、大学病院に行きますか?紹介状を書きますよ。それから、眼疾患については専門の先生に見ていただく必要があります。一度相談に見えますか?」
「ありがとうございます!今週中に行かせていただきます!」
Aちゃんの飼い主さんは、素晴らしい獣医さんに恵まれていることに感謝しながら、傍らのAちゃんの首を抱きしめました。

いよいよ、Aちゃん自身の検査項目に入るのです。

動物病院で先生が話をし始めました。
「偉そうなことを言っていましたが、実は獣医と言えども大学での繁殖については表面的な外科部分のことを勉強するだけで、今回のような予防医学の部分については、それぞれの獣医の後学なのです。海外の大学の研究発表を時間を割いて読んだり、遺伝疾患から検索したりして知っていくことも多いのです。最近の患者さんには、本当によく勉強してこられる方が多いので、とても心強いですよ」

正直に話してくれる獣医師の言葉に、Aちゃんの飼い主さんは、ますます信頼を寄せました。大切なAちゃんの繁殖に対して一緒に頑張ってくれる戦友を得た気持ちでした。

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『いよいよ次回は完結編でち!』

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